L’Arc〜en〜Cielといえば、HONEYやREADY STEADY GO、Driver’s Highなど数々のヒットシングルで日本の音楽シーンを圧巻してきました。
しかし、あなたがもしラルクを有名なシングル曲だけを聴くだけで満足しているのであれば超もったいないことをしています。
ラルクの真髄はアルバム曲と言ってもいいくらい、珠玉の名曲が多く眠っているんです。
今回はラルクを15年以上ほぼ毎日聴き続けてきたドエルの私が選んだラルクのアルバム曲ベスト5をご紹介します。
あなたが知らないラルクの魅力的な楽曲が見つかるかもしれませんよ!
ラルクアルバム名曲ランキング
第5位 TRUST
静と動が織り交ざった構成が魅力的なバラード。
鼓動をイメージしたリズムと穏やかに始まるイントロから、サビで一気に感情が爆発するような曲の展開が圧巻です。
母親の体内にいる胎児がこれから自分が生きていく世界に対してひたすら疑問を投げかける歌詞がhydeの切実な歌声に乗せて胸に響いてきます。
ピアノの音色が楽曲全体を優しく包み込み、終盤にかけての盛り上がりには心が揺さぶられます。
最後の歌詞がスタジオ音源だと「きっと夢のような世界」ですが、ライブで演奏される時は「僕は生まれてきていいの?」に変わっていてより歌詞に深みが増している点も注目です。
私がこの曲にハマるきっかけとなったのはラルカジノでした。
CD音源を聴いていた時は正直ただのアルバム曲のただの一曲という認識で、それほど強く印象には残っていませんでした。しかし、実際に足を運んだラルカジノでこの曲が演奏された瞬間、曲の評価が一変しました。
ドエルの私が夢洲というアクセスの悪い会場まで足を運び、ライブの熱気が包まれる中で演奏が始まったTRUST。美しく幻想的なライトの演出、CD音源とは比べ物にならないくらい圧倒的な演奏レベルの高さが絡み合い、心に深く突き刺さりました。
こんなにも感情を揺さぶる曲だったのかと、ラルカジノ前と後で評価がガラリと変わった楽曲の一つです。
ぜひ、スタジオ音源でしか聴いていない方はラルカジノの映像でチェックしてみてください。
第4位 静かの海で
宇宙を漂っているような幻想的雰囲気が漂う一曲。
まるで宙に舞っているような感覚の音に合わせてhydeの囁くようなボイスから始まるイントロは月夜の静かな海を思わせるようなイメージが浮かび上がってきます。
ラルクのお箱といってもいい「静から動」はこの楽曲でも取り入れられており、楽曲の前半(静)と後半(動)では曲の雰囲気はガラリと変わってしまいます。
ラルクの楽曲の中でも珍しく銅鑼を曲の中でアクセントとして使用しているのもポイントです。
また、曲の後半から始まるコーラスfeel heavenly〜♪はライブではぜひとも一緒に口ずさみたい箇所ですね。
ライブ TOUR heavenly’95では当時最新のアルバム曲の一つだったこともあり、観客は一緒にfeel heavenly〜♪と口ずさんでくれていたみたいですが、ここ最近で演奏されたラルクリスマスでは昔の楽曲すぎて口ずさんでいる人が少ないように感じて非常に残念でした。
この「静かの海で」をライブ映像として楽しみたい方は何を求めるかで手に取るのが変わってくるでしょう。
観客との一体感を感じたいのであれば、heavenly 〜films〜
最新のラルクの演奏を綺麗な映像で見たい方はラルクリスマス
ぜひ、参考にしてみてください。
第3位 the silver shining
タイトル通り、銀色に輝く光のような幻想的なサウンドが特徴で、特にサビの広がりが圧巻。
曲の構成はhydeの伸びやかな歌声だけが開始2分くらいまで続くが、yukihiroのドラムが軽快に始まるのをきっかけにkenちゃんのギターとtetsuyaのベースが組み合わさりL’Arc〜en〜Ciel独特のアンサンブルが完成し、まるでオーケストラを聴いている感覚に陥ります。
曲終盤に繰り広げられるhydeの伸びやかで力強い歌声とtetsuyaの優しく包み込んでくれるコーラスの組み合わせは聴き終えた後には心が浄化されるような余韻を残します。
アルバムrayでは最後を飾るナンバー。まさしくエンディングを飾るにふさわしいスケール感があり、何度もリピートしたくなる美しい楽曲です。
これだけの神曲なのに演奏されたのが、グランドクロスツアーだけというのが悲しく感じます。
唯一映像化されたのは野外ライブグランドクロスで、夜になってから演奏が始まります。映像ではメンバーの演奏シーンに合わせて夜空に浮かび上がる満月をカットで入れていて、この曲のメインテーマであるthe silver shining(月の光)をより引き立てています。
第2位 Sell my soul
全体的にミステリアスな空気とノスタルジーな情景が合わさった独特な雰囲気を持つ楽曲。
人間の欲望と葛藤を表現した歌詞はhydeの繊細な歌声によってより一層の絶望感と哀愁が加わり、聴き手を楽曲の深い世界観に引き込んでいきます。
AメロとBメロに繰り広げられるyukihiroの変則的なリズムは不安定で幻想的な雰囲気をもたらし、ミステリアスな世界観をより強調します。そして、間奏で鳴り響くkenちゃんのギターソロは心に響くフレーズでノスタルジックな雰囲気をより感じさせ、楽曲にさらなる奥行きを与えています。
この楽曲は映像化もちょこちょこされているので、音楽に合わせてラルクの演奏風景も目で楽しみたい方にはおすすめです。
私がおすすめなのはL’7。四人が舞台セットの船の先頭に集まって座りながら演奏している姿は非常にかっこよくて目の保養になります。
第1位 TIME SLIP
変則的なリズムと切ないメロディが印象的でノスタルジックな雰囲気が漂う神曲。
時間がテーマの歌詞には昔の友人と久々に会うときのなんとも言えないもどかしい気持ちが表現されています。
まだ学生や20代前半などの若者では少し理解することすることが非常に難しいと思いますが、20代後半ぐらいから抱える大人の感覚を理解できない感覚だと思います。
サビから始まるhydeが奏でる高音連発の歌声が楽曲に深みを与え、AメロBメロに渡って繰り広げられるyukihiroの変則的なリズムパターンは曲に独特な彩りもたらします。また、kenちゃんのギターリフとtetsuyaのベースラインのアンサンブルが素晴らしすぎます。
メンバー4人の演奏が合わさってラルク特有のノスタルジックな世界観が存分に詰まった超神曲です。
私はよく第二位にあげたSell my soulとこのTIME SLIPをノスタルジック兄弟と勝手に呼んでいるんですが、この二2曲を延々リピートしてよく聴いています。
ラルク自身もL’7でこの2曲を入れ替わりでセットリストを組んでいたので、意識はしているんじゃないかなと勝手に予想しています。
アルバムの名曲ランキング1位に入っているTIME SLIPですが、残念ながら映像製品化はまだされていません。直近で演奏されたARENA TOUR MMXXで演奏された時はようやく映像製品化されるかと個人的に期待していましたが、コロナ感染による緊急事態宣言発令で収録される予定だった代々木公演が中止されたため、その計画はオジャンに・・・
しかし、WOWOWではツアー中の大型ビジョンに映し出された映像素材だけで構成された編集動画が公開されたので、映像製品化とはなっていませんが、一応は映像として見ることが叶いました。
映像素材だけで構成されているので、製品化されているものと比べるとどうしても見劣りしてしまいますが、超神曲のTIME SLIPが映像として見られるようになったのは非常にありがたかったですね。
最後に
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
L’Arc〜en〜Cielのアルバム曲には、シングルでは味わえない深みや挑戦が詰まっています。
今回紹介した5曲は、数あるラルクのアルバム曲から悩みに悩んで厳選しました。
シングル曲しか知らなかったのであれば、今すぐ今回紹介した楽曲からでもいいのでとりあえず聴いてみてください。
最近のライブはどちらかというと定番曲ばかり演奏される傾向があるので、紹介した5曲のうち1曲でも演奏されることがあれば、泣いて喜んじゃいます。
それでは、また。