2022年10月から育休制度が改正され、男性の育休取得が推奨される世の中になってきました。
この私もこの春に第一子が生まれたことをきっかけに1ヶ月程、産後パパ育休を取得いたしました。
産後パパ育休を取得してみて感じたことをつらつらと綴っていこうと思います。
産後パパ育休って何?
子どもの出生日から8週間以内に最長4週間まで休むことができます。
分割で2回に分けて取得するか、まとめて4週間を取得することが可能です。
出産後は奥さんの体調が全開ではないため、旦那さんが育児や家事を全面的にカバーできます。
私もこの制度を利用して約1ヶ月に渡り、育児はもちろんのこと家事を全面的に行いました。
おかげで妻の負担がかなり少なくなり、取得して本当に良かったと感じております。
育休を取得して感じたメリット
父親の自分が育休を取得して感じたメリットを紹介します。
育休を取得することによって子育てに対して積極的になれるのはもちろんのことですが、他にもメリットはあります。
育児の方向性をすぐに話し合える
我が家では第一子誕生ということもあり、出産前にあらかじめ色々な育児に関する情報を夫婦二人で収集していましたが、実際に子供ができてからはわからないことの連続でした。
育休を取得していなかった場合、育児に関する問題が生じた時にその場で妻だけで解決しなければならなかったと思いますが、育休を取得していたため、すぐそばに旦那である私がいたため、育児に関する問題を二人で話し合って解決することができました。
小さい問題から大きな問題までを右も左もわからない新生児の時に二人で方向性を決められたことは大変有意義なものとなりました。
子供とのかけがえのない大切な時間を一緒に過ごせる
約1ヶ月しかない新生児の期間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。さらにこの期間に日々顔も変わっていき、体もみるみるうちにどんどん大きくなっていきます。
一日前に見た姿ととその日みた姿は全然異なりますし、挙動一個一個取っても日々新しいことをどんどんと取り入れている気がしてとても愛くるしい気持ちになります。
もし、育休を取得せずに変わらず毎日仕事をしていたのであれば、子供が生まれる前と同じ一日の大半を過ごしていたと思うと非常に勿体無いと思いました。24時間を小さな我が子と共に過ごすことによって、子供との距離が非常に近くなり、大切な時間を共有できたことがとても嬉しく思いました。
産後、体調がすぐれない奥さんの負担を減らせる
出産後すぐの赤ちゃんは3時間毎にミルクを要求してきます。これが非常に大変で、日中はもちろんのこと夜中であろうと関係ありません。
また、出産をした奥さんは産後しばらくは体調が万全ではありません。そんな時にどんな時も赤ちゃんからミルクを3時間おきにミルクを要求されるとまとまった睡眠を取ることは難しいでしょう。人間というものは睡眠時間が足らないと判断力が鈍ったり、イライラしやすくなる傾向があります。
そこで、我が家では夜中の0~6時は妻が、朝6時〜12時は私が交代で赤ちゃんの専属担当となり、お互いが連続して6時間の睡眠を確保する分担制にしました。ちなみに日中は2人体制で赤ちゃんの世話をします。
もちろん、赤ちゃんの世話だけでなく、家の家事や料理作りなどもほとんどを私がやることで、産後の妻の負担がだいぶ減らせたと思っております。育休期間中は妻になるべく負担がかからないように対応した影響で、妻も安心して毎日を過ごせたと喜んでいました。
育休に潜む問題点
育休を実際に取得してみて多くのメリットを享受できたとは思いますが、そこには多くの問題点が潜んでいるなと感じたことがありました。
非協力的な父親
育児は積極的に行動を起こして子供に関わらないとただ時間が過ぎていくだけになります。
今はそんな人は少ないとは思いますが、男性が育休を取得したのは良いもののただの長期休暇と勘違いして非協力的で毎日家を空けて飲み歩いたり、自分の趣味に没頭する人も中にはいるだろうなと感じました。育休期間中は父親としての自覚を持って子育て第一優先で行動しないとただの仕事を休んでフラフラしているおっさんになってしまいますので気を付ける必要があります。
子育ての目的を明確にする時間を設けよう
男性が育休を取得できれば、2人で子育てに専念できる時間が生まれるということです。
ただ闇雲にお互いがバラバラに行動することは非常に非効率と言えるでしょう。せっかく2人で子供に対して向き合える時間がたっぷりあるんですから、お互いの意見を尊重し、きちんとコミュニケーションをとってどんな子育てにするのかと目的を明確にすることが大切です。
何の話し合いも行わず、お互いがそれぞれソロプレイで子育てしてしまうと、子育てに対する目的がバラバラになってしまう危険が潜んでいます。ぜひ、この育休期間中には必ず子育てに対する目的を2人で話し合いを行い、今後の子育てに対しての方向性をはっきりとさせる時間を設けましょう。
育休制度自体の課題
仕事を休み子育てに専念する育休はとても素晴らしい制度だとは思いますが、課題もあると思います。
私が一番の課題と思っているのが、育休期間の給付金です。もちろん、育休期間中は仕事が休みになるため、給与は支払われません。そこで、この期間中に国から給付金が支給されるのですが、その支給日がなんと育休取得月の約2ヶ月後なんです。ただでさえ、子育てには何かとお金がかかるのにとっても遅いと感じます。
さらに、給付額も2023年4月現在は手取りの約8割程と毎月カツカツの生活をしていたら、おいそれと男性は気軽に育休を取得しようとも思わないでしょう。政府が掲げる異次元の子育て支援でこの支給額を手取りの十割にすると構想しているようですが、早急に改善してもらいたいと思っています。
支給月や支給額が改善されれば、もっと多くの男性が育休を取得し、少子化にも歯止めがかかるのではないでしょうか。
最後に
ここまでお読みいただきましてありがとうございます。
今回は男性の育休について、私が取得して感じたメリットや問題点を紹介しました。
私自身はまだ産後パパ育休しか取得していないですが、子育てについて真剣に向き合えるきっかけとなったので、ぜひとも本格的な育休も可能であるのであれば取得していきたいと感じています。
男性の育休の実態の参考になれれば幸いです。
それでは、また。