モノが囲まれまくっていた生活からプチミニマリストを目指すことによって部屋がスッキリし始めて結構経ちました。
以前よりもモノを買わなくなってからその分のお金が余るようになり、自然とお金を将来のために貯金する習慣に自分のマインドが変化していくようになってきています。
現在30代前半の私は20代の頃に貯金の習慣が全くなかったため、現在徐々にお金が溜まっていき貯金額が増えていくことを嬉しく感じています。
そんなモノを減らしお金が貯まり続ける生活を2年近く続けてきましたが、最近はお金を貯めることが人生の最大の目的になっていることに自分が陥っているのに気づきました。人間は一度お金を貯め始めると貯まったお金を減らしたくない!という心理が働いてしまいます。
本当にこのままお金ばっかり貯まる人生でいいんだろうかと不安に押しつぶされまれましたが、若い時の自分のお金の使い方をふと振り返ってみることに。
私は10代、20代の頃を改めて思い返すと貯金の習慣はなかった一方、モノにお金を使っていたのと同時に経験にも同じくらいお金を使っていました。
今回は現在の貯金ばかりしている私みたいな人に向けてお金の使い方について語ります。
お金はモノに使うべき?
モノの価値
モノは一度購入した段階で満足度がピークに達することが多いです。
皆さんもAmazonでポチった時が一番嬉しかったとか商品を開封する時が一番のドキドキだったといった経験はないでしょうか。
私もモノをたくさん購入してきましたが、そんな経験は山ほどしてきています。ましては中には購入した行為に対して満足してしまって、家にあるのになかなか開封しないことも・・・
それにモノの価値は使用もしくは年を経る毎に悲しくも価値が段々と下がってきます。
中には価値の上がるブランド品や限定商品もあるかもしれませんが、そんなのはごく一部です。ましてやそれらも将来的に価値が上がる保証なんてどこにもありません。人気が廃れてしまうと価値なんてあっという間になくなってしまいます。
ブランド品
念願叶ってやっと購入したブランド品はその一回きりで満足できるでしょうか?
お金を浪費してやっと購入した念願のブランド品も時間が経てば、自分の中で飽きが生じ、また新しいデザインのブランド品が欲しくなるでしょう。
そしてそれもまた飽きる→また新しいブランド品→また飽きる・・・終わりのない浪費スパイラルの完成です。そして、気づけばお金が減ったのに満足度がほとんど上がらないモノが家に溢れることになるのは一目瞭然です。
買う価値があるモノ
それでは全ての物に価値はないのかというとそうでもありません。
私の中では下記のものに該当する限り価値があると思っています。
- 生活する上で必要なもの
- 生活の質を上げてくれるもの
- 余暇時間が増えるもの
これらの条件を満たしてくれるモノであれば購入してもいいと思います。
ちなみに私の場合はこれらはほとんど家電や寝具に行きつきました。
ドラム式洗濯機、ロボット掃除機、iPad、枕、マットレスなど・・・
本当に購入するかどうかは慎重に
私の場合はモノに対して執着がなくなってきているためそこまでしてどうしても欲しいというものはもうありません。
今自分が欲しいと思っているモノは自分が苦労して得たお金を本当に支払う価値があるのかもう一度考えてからお金を使うように心がけるようにするといいと思います。
どうしても欲しい商品なんだ!と言うのであれば、おすすめの方法としてはネットショッピングのカゴに1ヶ月くらい放置してそれでも欲しいという気持ちが続いているのであれば購入すると言うのも一つの手です。
経験にこそお金を使う価値がある
経験の価値
一方で経験はどうでしょう。
冒頭でも述べたんですが、私は若い10代20代の時にモノによる散財をしまくってはいましたが、同時に経験にもお金を使ってきました。
思い返せば、モノによる幸福感は一瞬で下がってしまいますが、経験によって得られた体験は今ではかけがえのないものになっています。
その一例をご紹介します。
旅行先での食事
旅行先で口にした食事は感動する美味しいものや初めて見る料理などもあるでしょう。
美味しい料理や初めて見る料理に当たった時にはこの食材でこういう食べ方があったのかとか、こういう味付け、盛り付け方もあるんだなと自分の中で蓄積され自分が料理をする時の知識にもなります。
食事は旅の醍醐味だと思うので宿泊先は安め〜普通くらいの金額のところに泊まり、料理に関しては普通〜少し高めでお金をかける比重を決めています。
旅行先での感動
教科書や写真、動画などでしか触れてこなかった建築物や風景を直接目の当たりにすると尋常ではない感動が押し寄せてきます。
私は高校生くらいの頃にたまたま見つけた綺麗すぎて架空の建物だと思って普段気にも留めないジグソーパズルを一目惚れで購入してました。後日、それが実在するモンサンミッシェルだと知り、ずっと直接この目に焼き付けたいと思っていました。
大学生の頃にお金を貯めてヨーロッパ旅行をした際に念願叶って実物を見た時は感慨深くなってモンサンミッシェルの近くで写真を撮りまくってました。
近くのホテルで宿泊し、夕日と朝日に照らされるモンサンミッシェルを見るぞ!と意気込んでいました。夕日はバッチしこの目に焼き付けることができたんですが、ヨーロッパ旅行5日目の疲れからか朝目覚めると予定していた5時起きではなく既に時計は8時を回っていていて残念ながら朝日に照らされるモンサンミッシェルを拝むことはできませんでした泣
モンサンミッシェル周辺では一泊しか予定していなかったので、泣く泣くその場を後にして次の目的地へ出発することに。もし行く機会があればまた訪れたいなとは思っています。
また、旅行先では都会に住んでいると味わえないような自然に触れることでも感動を味わえます。
辺り一面の森林の中では気分は爽快ですし、コバルトブルーの海もその綺麗さに心を奪われること間違いないでしょう。
日常生活では決して味わうことのない体験を旅行では味わうことができます。
旅行先での失敗
旅先ではいつもうまくいくとは限りません。何かしらのトラブルに遭遇することもあるかもしれません。
国内旅行ではそうそうないでしょうが、海外では旅行者を狙った詐欺もあります。
私がヨーロッパ旅行に行った際には障害者募金活動詐欺がブームだったようで、フランスオペラ座の前で書類に名前を書かされて10ユーロ騙し取られてしまいました悲
さらに電車の乗り間違い、高速道路での行き先の間違いも起こることがあるかもしれません。
普通で行けば楽々行けるのに苦労して目的地に到着なんてこともあるでしょう。
その時は「あ〜失敗した」と残念に思いますが、後から振り返るとそれも旅の醍醐味の一つと考えることもでき、スムーズに旅ができた時の記憶の方が記憶に残りにくくこういった経験の方が逆にイメージに残っていて一緒に行った人たちとも話題になりやすいです。
伝統技術を学ぶ
家では絶対にやらないような技術を教えてもらえる教室に行くのもいい経験の一つだと思います。
私は過去にそば打ちや陶芸に挑戦しました。
そば打ちは蕎麦粉と水の練り合わせから行い、生地を平たく伸ばして薄くして実際に自分で麺の細さに切るもやりました。素人がやるには生地を広げる時にひび割れが起きたり、等間隔に生地を麺の形に切ることが難しかったですが、完成した自分のそばをその場で湯掻いて食べる時は至福の時でした。
陶芸ではろくろ回しをして実際にお皿を作りました。ご飯茶碗を目標にろくろを回していましたが、3回も土台を崩してしまい「次に失敗したらもう材料がなくなるよ」と先生に言われて最後の最後でなんとか形になりました。
完成するのは乾燥させてから焼くので後日取りに行ったんだけど、乾燥と焼くことによって体積が2/3くらいになってしまったので、お茶碗と呼べるサイズのものではなくなってしまいました笑
お茶碗として使えないなと嘆いていましたが、今ではその完成品を当初の目的ではなく、お玉置きとしてちょうどいいサイズ感だったので、今ではそれをお玉置きとしてキッチンで使用しています。
こういった伝統技術は体験することその後に食べたり自分の作品が出来上がったりすのでとてもおすすめです。
経験には複利が働く
ご紹介してきた経験はお金を使って体験してきましたが、自分の中でいつでも思い返すことができて、誰にも奪うことはできません。さらに若い内の体験に関してはその後の人生でそれが何回も何十回も思い出したり、情報を共有したりできます。
つまり、経験に対して支払ったお金はその後の人生で大きなリターンを持って自分に返ってくることができます。
投資で言うなら元本に対して複利がついてどんどんと大きくなって自分に対して返ってくるイメージです。
年を取ってから体験したことはその後の人生で若い内に体験したことに比べると思い出す回数も共有できる回数も減っていきます。そのため、経験による複利を最大限に活かすなら若い内に行動することがベストだと思います。
自分はもう若くないと思っている方もいるかもしれませんが、自分が一番若いのはこの今の自分です。
何かしたいことがあるのであれば、すぐに行動してその経験の複利の力を最大限に活用しましょう。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回は貯金に熱心になっていた自分への戒めも含めて語りました。
昨今は投資ブームの波も来ており、お金を使うのではなく将来に向けてお金を貯めて増やしていこうという人が増えているかと思います。確かに将来に向けてお金を貯めたり投資で増やすことに対しては賛成します。しかし、自分が死んでしまったらお金は死後の世界には持っていけないんです。
モノにかけていたお金を少しづつ減らして貯金をしつつ、経験にお金を使って豊かな人生を歩んでいこうとあらためて最近では思っています。
皆様が豊かな人生を歩むきっかけになれば幸いです。