私たち人間は学ぶことで知識を蓄えて高度な文明を築いてきました。
一方で、チンパンジーもある程度の知能を持っていますが、人間と同じような形で知識を積み重ねることはできません。
では、人間とチンパンジーの学習能力の違いはどこにあるのでしょうか?
今回はその違いを探り、最終的に私たちがどのように学び続けるべきかを考えていきます。
人間とチンパンジーの記憶力の違い
驚くべきことにチンパンジーは短期記憶、特に瞬間的な記憶力(アイコニックメモリ)が人間よりも優れていることが分かっています。
画面に一瞬だけ表示された数字の位置を正確に覚える能力はなんとチンパンジーは人間の大人よりも高い成績を獲得しているのです。
しかし、長期的に頭に記憶するという点では、人間の方が圧倒的に優れています。
これは、単なる記憶力の違いではなく、情報を整理し、概念化し、他人に伝える能力が大きく影響しているからに他なりません。
言語と知識の積み重ねが生む学習の差
私たち人間が知識を蓄積し、発展させることができる最大の要因は言語の存在です。
言語を使うことで、私たちは情報を記録し、他者と共有し、世代を超えて知識を伝えることができます。
もちろん、チンパンジーも親や仲間から道具の使い方を学ぶことはありますが、その伝わり方はあくまで自分が生活しているグループ内に限られてしまいます。
仮に超優秀なチンパンジーがいて道具の改良や新しい技術を生み出したとしても、そのチンパンジーが亡くなったり、所属するグループが絶滅したらそれらの改良や技術が伝わることなくやがて無くなっていきます。
一方、人間は言葉をたくみに使って経験や技術を自分のグループ内だけでなく社会に向けて発信することができるので、多くの人間がその方法を知ることができます。
また、書き言葉が発明されると人間は知識の蓄積を加速度的に発展させることができました。
石板に掘られた文字、書籍や論文があることで、過去の知識を参照しながら新しい発見を積み重ねることが可能になったのです。
読書をしよう
私が思う言語の力を最大限に活かす方法の一つが読書です。
読書をすることによって私たちは過去の偉人たちが努力の上に積み上げてきた知識を短時間で頭にインプットすることができます。
これはチンパンジーを含め他の動物には決してできないことであり、人間に与えられた特権とも言えます。
読書には以下のようなメリットがあります。
他者の経験や研究を学び、自分の理解を深める。
さまざまな視点に触れることで、論理的思考力が鍛えられる。
現実では体験できない世界やアイデアを疑似体験できる。
毎日の忙しさの中で読書の時間を確保するのは簡単ではないことかもしれませんが、チンパンジーにはできない「知識の継承」という人間ならではの能力を活かすためにも、意識的に本を読む習慣をつけていきましょう。
まずは、スマホでゲームをしたりやシート動画を見る時間を5分でも減らし、その時間を読書の時間に当ててみませんか?
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最後に
ここまでお読みいただきましてありがとうございます。
今回は人間とチンパンジーの学習能力の違いを見てきました。
短期記憶ではチンパンジーが優れていることもありますが、言語を使って知識を蓄え、それを次世代へと伝えていく能力は圧倒的に人間の方が優れています。
そして、その知識を習得する最も有効な手段の一つが読書です。
本を読むことで、私たちは過去の人々が築き上げた知識を簡単に取り入れることができ、そこから新しい知識を生み出すことができるかもしれません。
忙しい毎日に少しずつでも読書の習慣を取り入れて、一緒に知的な成長を続けていきましょう。
それでは、また。