近未来のアイテムであるARグラスの代表格Xreal air(旧:Nreal air)を購入してみたので、使用した感想を紹介します。
ARグラスとはどんなもので実際に使えるデバイスなのかを気になっている方も多いのではないだろうか。
皆さんの購入検討の参考になると幸いです。
購入理由
私は普段の電車通勤時間にスマホを見ることが日課になっています。
そのスマホを通勤時間に使用することに対して二つの点が気になっていました。
通勤時にスマホを使用している方も同じ悩みを抱えていないだろうか?
- 腕を上げ続けることで引き起こされる肩こり
- ストレートネック
スマホでは主に動画を視聴したり、電子書籍で読書することがメインになっているので、スマホを使わずにできれば体の負担になることなく通勤時間を楽しむことができるはず!そこで思い立ったのがXreal airという訳だったのです。
しかし、使用するには対応端末が必要となります。私のスマホPixelでは対応していませんでしたが、幸いにも通勤時に使用しているiPad miniが対応していましたので、早速ポチってみました。
ファーストインプレッション
少し厚みのあるサングラス。それが箱を開けて初めてNreai airに抱いた印象でした。
サングラスにしてはやはり少しやぼったい感じが見受けられるが、本体が79gと軽いため実際に頭にかけた時にはあまり気になりません。
Xreal airだけでは画面を映し出すことはできないため、画面を出力するデバイスが別途必要なります。本体左側のつるの先(耳側)にUSB-Cケーブルを挿し、ケーブルの反対側に対応端末を挿すことでAR体験をすることが可能になります。付属のケーブルは本体との接続部分がちょうどいい角度で下に曲がっているので、見た目にスッキリとした印象を与えられます。
VRゴーグルを持っている私からするとこれは普段使いに優れたデザイン重さになっていると感じました。VRゴーグルはそのゴツさと重さから段々と使わなくなってしまったという悲しい悲しい一面があ理ました。
アクティベーション
実際に使用するとなるとアクティベーションが必要となります。
スマホの対応端末を持って入れば、スマホで行えるそうだが、残念ながら持ち合わせていない私はPCのブラウザ経由でアクティベーションを行いました。
アクティベーション自体は非常に簡単!
まず、本体とPCをUSBで繋ぎ、ChromeからXreal airのアクティベーションサイトへ行く。
後は画面の指示に従ってボタンをぽちぽち押すだけだ。アクティベーションの際には同時に本体の更新も行われるが、それを合わしても5分も掛からなかった。
主な使用用途
Xreal Airを購入する際に私が目的として購入した理由が電車通勤時での使用である。
電車通勤の際にはスマホやタブレットで動画コンテンツの視聴や電子書籍での読書をしていたので、それをそのままXreal Airで置き換えようと考えていた。
スマホやタブレットでも全然いいんじゃないかと感じるかもしれないが、それらの端末をもつ腕や肩に意外と負担になっているのである。一回の時間は少なかったとしてもそれが毎日蓄積していたら体に異変が生じてくるのは間違いないのだ。
それでは、実際に通勤時に使用してみどうだったのか紹介しよう。
動画コンテンツの視聴
映像に関しては画面に少し荒さは感じるが、映像の綺麗さに極端にこだわらなければ十分に満足できます。端末で直接見る画面の綺麗さが100とするとARで見る映像は85くらいの印象だ。
字幕も問題なく読むことができるので、洋画の字幕映画も十分にこれを使って堪能できます。
電子書籍での読書
通勤時はiPad miniを使用してKindleで電子書籍を読書をしています。
両手を使わずにARの大きな画面で電子書籍が読めると思いトライしてみましたが、小さい文字を見続けるのには正直言うとあまり向いていません。
文字自体は問題なく見ることができますが、文字を見続けていると目が思った以上に疲れてしまいます。文字を極端に大きくするなどすれば読めないこともないですが、ページを送る操作が増えたり、読書後の目の疲れを考えると電子書籍での読書での使用の採用は見送りました。
リモコン
Xreal airを購入した目的は通勤時に腕が疲れないように手ぶらの状態でコンテンツを楽しめるようにする事でしたので操作するために端末を手に持つことは絶対に嫌でした。
そこで、その問題を解決するためにサンワサプライから販売しているフィンガーマウスを使用しています。消しゴム程度の大きさで、指に引っ掛けるリングもついているため、邪魔にならず、非常に見た目にもスッキリします。
IPad miniとこれをリンクさせ、iPad miniは鞄の中に入れたままで簡単な操作をすることができます。
ただ一つ難点としては、このフィンガーマウスは多くのアプリでスクロールをすることができないため、アプリのトップ画面から操作が可能な範囲のみ選択ができます。
例えば、Youtubeであれば、TOPに表示されたおすすめ動画とそこから下のメニューに表示されているショート、登録チャンネル、ライブラリには移ることができ、移った先で表示されている動画のみを直接iPad miniを操作せずに再生することができます。
私の場合、あらかじめ見たい動画をオフライン動画や後で見るに入れておき、ライブラリから簡単にそこへアクセスできるようにしています。
また、このフィンガーマウスはWebブラウザ、AdobeアプリでのPDFもしくはBookアプリで本を閲覧する場合などは画面のスクロールが上ボタンと下ボタンで簡単に行えるので、とても便利です。
これらの使用を目的にしている場合はXreal airとフィンガーマウスの組み合わせは最高だと思います。その他のアプリでは現状スクロールが厳しいため使用用途が限られてしまいますので注意が必要です。
満足点
AR映像
未来の世界といえばSF映画の世界でも表現されているホログラフィックやARが思い浮か部のではないでしょうか。このXreal airはそんな未来の世界がサングラスをかけるだけで実現されてしまうのです。画面の少しの荒さは許容範囲だと思える私には大満足で、目の前の空間には大きな画面が浮かぶ体験には非常に満足しています。
視力0.6でも矯正はいらない
私自身は視力が1.0以下なので、メーカーが謳っている視力矯正グラスが必要かと思いましたが、私には不要でした。ただ、乱視があるため、動画試聴時の字幕や電子書籍での読書の際には文字が少しだけ滲んで見えることもあります。
軽さ
Xreal airの1番のメリットはなんと言ってもその軽さにあると思います。本体重量約79gしかないため、長時間かけていても特に苦にはなりません。ARではないですが、比較対象のVRグラスでは500gを超えるようなデバイスが溢れているため、それと比較すると普段使いにはもってこいだと思います。
改善希望点
スピーカー
本体にはスピーカーがついてはいますが、音がこもってしまい音質がそんなに良くありません。おまけに外で使うのを想定するのであれば、現状ではイヤホンは必須と言えるでしょう。私は外で使用する際はBluetoothのイヤホンを必ずつけるようにしています。
しかし、毎回毎回、Xreal airをつけてイヤホンをつけてという作業が面倒なので、次回モデルが発売されるときはぜひとも骨伝導イヤホンタイプにしてほしいと思っています。
目の上の厚み
使い慣れてからはあまり感じなくはなりましたが、本体をかけた際、目の上(眉毛あたり)に当たる部分が盛り上がっていているため、使用数回くらいまでは視界の上あたりに非常に違和感がありました。
ここには画面を表示させる仕組みが詰まっているため、どうしても膨らみが出てしまうのは仕方がありません。次期モデルでは画面投影技術が進んで、ここの膨らみ部分も薄くできるようにしてもらいたいと願っています。
最後に
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
今回は未来の世界がそこまでやってきたと思わせるようなARデバイスXreal airを紹介しました。
個人的にはまだまだ改良の余地はあるデバイスだとは思いますが、十分に購入する価値はあると感じております。通勤時間に腕を上げて、スマホを見ている時間をこれに使うことができれば、腕も疲れなくなりますし、スマホ画面を見続けることで起こると言われいるストレートネック予防にもつながると思います。
それでは、また。