上司になったら持つべき心構えを中国の古典『貞観政要』から学ぶ〜その1〜

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自分の目の前の仕事にさえ集中していればよかったプレイヤーから部下をまとめる必要がある管理職になった皆さんが悩むのはどのようなリーダーを目指すべきかということではないでしょうか。

今回は部下から尊敬される上司になるための極意をお届けしたいと思います。

『貞観政要』という唐の時代にまとめられた書物がありまして、時の君主李世民とその家臣たちの対話を集められております。そこには国の治め方ひいては優秀で尊敬されるリーダーに求められる技術がたくさん書かれていいます。

今回はそんな貞観政要の中からいいリーダーが持つべき十思の考えを紹介したいと思います。

十思の考え

『貞観政要』の中には家臣である魏徴が李世民に説いた十思の考えがあります。
原文だと私たち現代日本人には何が書かれているのか理解不能だと思いますので、私が意訳してそれらを紹介します。

1. 足ることを知る

欲望には限度がありません。
そんな欲望に任せてあれもこれも欲しいと欲張っていたらいつかは破滅してしまいます。
欲しいものが思い浮かんだ時は「今のままで十分だ」と自分に言い聞かせて心を落ち着かせましょう。

2. 部下を過度に働かせない

大きなプロジェクトを実行しなければならない時、多くのやるべきことや仕事があるでしょう。
そんな時も一度立ち止まって部下を働かせすぎてないか一度思い出しましょう。
人間は起床してから13時間経過すると極端に処理能力が落ちていくそうです。長時間労働になればなるほど、頭は二日酔いのような状態になって作業効率は低下していきます。時間管理作業管理を徹底して、基本は定時に部下が仕事が終わるように業務をコントロールしましょう。

3. 自分の能力は高くないと思い込む

人間にはそれぞれ得意不得意があります。
自分の力に絶対的な信頼を置くことなく、「自分の能力はそんなに高くないなぁ〜」と心の中で唱えて自制するようにしましょう。

4. 謙虚になる

上に立つ者は権力やお金も手に入れることができるので、あれやこれやと欲が出てきてしまいます。
しかし、そんな欲は捨てて、何事にも誰に対しても謙虚で居続けましょう。

5. 節度を持って遊ぶ

仕事人間にとって遊ぶことは的だと思われていますが、実は遊びによって脳が活性化され、新しいアイディアが生まれることが研究によって証明されています。じゃあ、遊びまくればいいのかというとそうでもありません。遊んでばかりだと仕事が疎かになってしまいます。

起きている時間を常に遊ぶのではなく、時間的制約を設けるなどして自分の中で自制してその時はしっかりと遊べばいいのです。
仕事モードと遊びモードを上手に切り替えてより良い人生を謳歌しましょう。

6. 怠惰になれば初心を思い出す

人間誰しも何かを始める時には情熱が心の中から湧いてきて希望に満ちた状態になり、物事に熱心に取り組みます。
しかし、時間が経つにつれてその気持ちもどこかへ行ってしまって、始めたことに対して情熱が冷めてしまい怠けてしまうことでしょう。

そんな怠惰な感情が芽生えてしまったら、初心を思い出しましょう。そうすれば、あの頃の情熱をもう一度復活させることができます。

7. 部下の意見に耳を傾ける

周りが見えないまま自分中心で仕事を進めていると思ったら、一度心を空っぽの状態にして、部下の言葉に耳を傾けてみましょう。
自分の過ちに気づかせてくれたり、斬新なアイデアなどが見つかるかもしれません。

8. 自分を正す

自分の周りの環境が乱れているとついつい自分の心や体も乱れてしまいます。
環境を変えることができるならそんな場所はさっさと移るべきでしょう。

上司ともなれば簡単に移ることもできないと思いますので、そんな時は環境がどんだけ乱れていようとまずは自分の心と体を整えてください
どんなに乱れた環境であろうと人格者が存在するだけで、周囲にも好影響を与え、どんどん改善されていくはずです。

9. 部下は褒めすぎるな

部下が偉業を成し遂げた際にやってはいけないことは褒美を与えすぎることです。
喜ばせようと偉業を達成した部下にたくさんの褒美を与えてしまうと、特定の人物に対するえこひいきに繋がりかねない事態になります。
難しいとは思いますが褒美を与える際は与え過ぎず、部下のモチベーションが下がらない程度を見極めることが重要です。

10. 部下を感情的に叱るな

部下がミスをしてしまって叱る時にやってしまいがちなのが、感情的になることです。
確かに感情的になってしまう気持ちも分からなくはないですが、感情を抑えられないのは動物とやっていることが同じです。

我々人類は動物とは異なる知能が発達した存在であるので、部下のミスに対してどんだけハラワタが煮えたぎろうとも冷静沈着に諭すべきです。
ちなみに叱る時はしてしまったミスを徹底的に責めるのではなく、どうすればそのミスを防げるかという将来に向けて建設的に行いましょう。過去の過ちをどんだけ責めたとしても現在未来を変えることはできません。そんなことに小言を言うくらいならこれからについて話し合うのが組織にとって重要なことです。

まとめ

今回は貞観政要の中で紹介されていた十思を紹介しました。

この十か条は上に立つ者にとってどれも大切な思いだと思います。

一気に全てをやろうというのは難しいと思いますので、できることからコツコツと初めていき歳月をかけて全てを網羅できるようにできればいいです。

私もまだまだ実践途中です。お互いに切磋琢磨してより良い組織運営を目指していきましょう。

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