【書籍紹介】Newton大図鑑シリーズ – AI大図鑑

レビュー

科学雑誌『Newton』から発売されている永久保存版の本格図鑑Newton大図鑑シリーズをご存知だろうか?

この図鑑は子供から大人まで楽しめるをコンセプトを大きな写真やイラストを誌面いっぱいに使って、楽しく小難しい科学情報を学ぶことができる。

図鑑の中には200ページにわたって、たくさんの情報が紹介されている。

見開き2ページで大体一つの情報を紹介してくれるので、空いた時間にそこだけ読もうかなということもできるのである。

文章に関して言えば簡単すぎず難しすぎずちょうどいいというところだ。本当に大人でも十分楽しめる内容となっているため、子供のために買ってあげたとしても大人が読み込んでも十分に満足できるはず。

Newton大図鑑シリーズはたくさんの種類が販売されていますが、今回私が紹介したいのはAI大図鑑

最近のAIの技術の発展は目覚ましく、人が今まで行っていた仕事や作業を自動的に一瞬で行ってくれます。

そんなAIの仕組みや今後についてこの図鑑では大きく9つのパートに分かれて紹介されています。

9つのパート

1)AIとは
2)AIのしくみ
3)AIと医療
4)AIと言語コミュニケーション
5)AIと自動運転
6)さまざまな場所で活躍するAI
7)AIの弱点と汎用AI
8)AIとの共存
9)AIと教育

私がこの図鑑を一通り読み終えた中で三つほどトピックを厳選して、その内容の紹介と個人的に感じたことなどを綴りました。

ご購入を迷っている方の参考になれば幸いです。

自動運転には2種類の方法がある

自動運転と聞くと車に搭載されたカメラによって捉えた周囲の状況を車自身が判断して、自動的に運転してくれると考えていないだろうか。
実は自動運転車が周囲の環境を認識する方法には2種類の方法が存在しているのだ。

まずは自立型
これは先ほど冒頭で紹介した通り、カメラに搭載されたカメラなどを使って、車自身で周囲の状況を判断して、自動で運転する方法である。例えば、カメラによって歩行者、信号の色、他の車の位置、標識、道路に書かれた白線などを読み取り、画像認識AIが解析して、適切な運転を行なってくれる。

もう一つは協調型
これは周囲の車両や信号機、歩行者と無線通信を行うことで、お互いの位置や速度を把握し、インフラ環境との協調によって自動運転に役立てる方法だ。他にも車線の中央に磁気マーカーを配置し、車に磁気センサーを搭載することで車のハンドルを制御する方法もあるようだ。

自動運転は自立型だけで問題なさそうだと思えるのだが、環境条件によっては得意不得意な分野があるため、それをカバーするために協調型の技術が必要となってくる。
しかし、協調型にも問題があって、お気づきかもしれないが、今ある全ての道路にこれらの協調型の通信機器を導入するには莫大な時間とコストがかかるということだ。

自立型は各車にAIやカメラを搭載するだけで済むため普及スピードは早いと思うが、協調型に関してはどうしても全国をカバーするには時間がかかってしまうため、まずは公共交通機関が走行するルートや事故が起きやすい交差点などの一部にそういった通信機器を持たせることが提案されているようだ。

自動運転技術が普通の世の中になってくると、自動車事故が激減するし、今まで移動の際に運転に使っていた時間を自分の好きな時間に使えることになる。早く自動運転が普及する世の中が到来することをワクワクしながら待ちたいと思う。

AIには2種類ある

私たちが「AI」というワードを耳にするとなんでもできちゃう優秀なプログラムと思い浮かべてしまうかもしれないが、実際はそうではない。

今世の中に溢れている「AI」は特化型AIと呼ばれる特殊な分野のみに力を発揮するAIである。
例えば、プロを打ち負かすほどの棋力を持つ囲碁のAIやスマホにも搭載されている個人の顔を特定する顔認識のAIがそうである。これらのAIは特定の分野においてはその力を存分に発揮することができるが、それ以外の分野においてはからっきしダメダメなのだ。
今世の中にあるAIを使ったサービスに関してはこれらの特化型AIを複数組み合わせてまるで一つのサービスかのように振る舞っている。

もう一方は決められたタスクだけでなく、未知のタスクにも臨機応変に対応できる特徴を持つ汎用AIである。未来のハイテクな世界を描いた映画ではこちらのAIがバンバン登場するため、これがAIだと思っている人が多いと思う。その究極系がドラえもんだと私個人は思っている。

一つの情報が与えられたら、それを元に自分で解決策を出し、別の情報を与える。医療の分野でも患者とコミュニケーションをとることで、必要に応じて画像診断や症状を検索する。

ドラえもんの話で例えるのならば、のび太がジャイアンにいじめられたり、スネ夫に自慢されるというのはストーリーの毎回のお決まりだが、その都度、家に帰ってきたのび太がドラえもんに泣きつくて事情を説明する。その説明を聞いたドラえもんはその時々に合わせた秘密道具をのび太に紹介する。のび太はその秘密道具を使って自分に起こった災難を無事解決することができるのだ。
まさしく、このコミュニケーションと適切な問題解決提案ができるからドラえもんが汎用AIの究極系だと私が考えている理由だ。

しかし、この汎用AIが登場は今のところまだしていない。この汎用AIはコミュニケーションが取れてその後の適切な別の行動を自分で取れるという時点で人間と同じレベルで考えることができるということだ。汎用AIが本当に登場してしまったら、人間が存在する価値はあるのだろうかと怖くなるほどだ。

AIが普及した世界における教育

子供がいる家庭ではAIが発達した世の中で求められるスキルはなんなのかとても気になるところなのではないだろうか。

私はまだ子供がいないが、色々なところで聞く話だとこれだけ情報のスピードが上がったにもかかわらず、教育現場では昭和と同じようなスタイルの教育がなされているという。非常に恐ろしいことだ。

昭和時代の子供の教育方針三原則は「読み書きそろばん」であった。
読みに関しては音読が一般的だっただろうか?私が学生の頃は教科書を授業中に音読させられたり、国語の教科書を学校だけでなく、家で宿題として音読するように宿題が課されていた。
書きに関してはひたすらドリルをやらされて同じような文字や漢字をひたすら無心で書き続ければならない作業を未だにやっているそうだ。
そろばんに関しては計算問題を解くことにあたるだろう。さらに、文字通り、実際にそろばんを習うことによって暗算ができることに繋がるだろう。私も学生の頃にそろばん教室に通っていてため、そろばんをやっていない子達よりは暗算はまだ得意な方だった。

しかし、今の世の中ではこの三つができたからといって、社会で生きていける大人になれるかといえばそうではないだろう。書きに関しては今やタイピングによって言語表現が可能になっているし、そろばんに関しては簡単な計算であれば電卓やコンピューターでチョチョイのチョイである。必ずしも、これらに長い時間をかけて培う必要があるのか甚だ疑問だ。

さらに、世の中のスピードがテクノロジーの発達によって、次から次へと目まぐるしく変化していっているのだ。今日までは普通に使えている情報だったことしても明日になったら使えない情報になっている可能性を秘めているのが、今の世の中である。

そこで、現代時代に求められる新たな教育三原則は「数理データサイエンスAI」だ。
これは日本政府が発表した「AI戦略2019」にも盛り込まれているため、今後の日本の教育現場には必ず盛り込まれることになるはずだ。

しかし、教育現場では昭和の教育三原則に則った教師がまだまだたくさん存在している中で、そんな急激に変化できるのだろうか?私はできないと思っているので、子供を持つ家庭は各自自分たちで子供に教育していく必要があるだろうと考えている。

AIに対する理解を深めるだけでなく、AIを使いこなし、AIから出力されたデータを新しい価値に生み出せる人材を輩出するのがAI戦略2019の施策のようだ。

これは家庭でも簡単に行えると思う。PCやスマホさえあれば、chat GPTでAIに質問したり、AIアートやAI音楽に触れさせることができる。実際に触れることでそこからAIには今のところ何ができて、何ができないのか、そこから出力されたデータで自分は何を付加価値として与えることができるのか。こういったことを自分の頭で考えることができるはずだ。

最後に

ここまでお読みいただきましてありがとうございます。

私が紹介した内容はほんの一部にしかすぎません。Newton大図鑑シリーズ AI大図鑑はこれ以外にもたくさんの内容が盛りだくさんです。ちなみに、パート自体は9つに分かれていますが、その中には82のセクションと6つのコラムで構成されています。

是非とも手に取ってAIの世界にどっぷり浸かってみませんか?

少しでも参考になっていただければ、幸いです。

それでは、また。

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