2026年8月、大阪・森ノ宮にオープンした「空間美術館」。光や音、さまざまな素材を使った展示の中に実際に入り込み、普段の美術館とは少し違ったアート体験を楽しめる施設です。
今回は美術館に足を一度も踏み入れたことのない3歳の子どもを連れて、実際にこの空間美術館へ行ってきました。
この記事では、館内の様子や展示作品を紹介しながら、実際に訪れて感じた空間美術館の魅力と、ちょっと気になったポイントまで正直にレポートします。
空間美術館とは
空間美術館は、大阪・森ノ宮に2026年8月1日にオープンした、「空間作品」を専門に扱う美術館です。
一般的な美術館では、絵画や彫刻など「作品そのもの」を鑑賞しますが、空間美術館では、作品が置かれている空間そのものを作品として体験します。
光や音、糸などの素材を組み合わせることで、普段は意識することのない「空間」を目に見える形にし、見る人がその中に入り込んで体感できるようにしています。
そのため、ただ作品を眺めるだけではなく、自分が実際にその空間の中を歩き、見る位置を変えたり、身体を動かしたりしながら楽しむのが、この美術館の大きな特徴です。
「空間そのものに美しさはあるのか?」という問いを、実際の作品を通して体験できる美術館と言えるでしょう。
予約方法
公式HPから予約ができます。
平日と休日で料金が変わるので注意が必要です。
平日:大人 1,500円
休日:大人 1,800円
子供は大人一人につき小学6年生まで無料となります。
今回、私と妻、3歳の子供の三人で休日に行ったので、3,600円のチケット代となりました。
受付〜入場まで

チケットを入手したら当日は時間の10~20分前に受付に到着するのが推奨されています。
我が家では余裕を持って30分前に入り受付を済ませました。
受付では特に予約完了画面を見せる必要もなく、名前と人数を言うだけでOKでした。
受付が終わると受付横の待合スペースで座りながら時間が来るのを待ちます。
小さいお子さんがいる方のために簡易的なキッズスペースが設けられているので、そこでお子さんを遊ばせることができます。
我が子も備え付けられていたアンパンマンの車のおもちゃやボールプールがあったので呼び出しがあるまでぐずることなく時間を潰すことができました。
時間になると係の人から呼び出しがあり、全員で展示会場の地下まで案内されます。
地下に着くとまずラウンジに通され、鑑賞中につけることを推奨されているヘッドホンと音楽プレイヤーの操作説明、展示室の説明があります。
ちなみに、ラウンジは休憩室も兼ねていて、鑑賞の途中でも気軽に戻ってくることができます。
説明が終わると各自自由行動となり、自由に好きな展示室に行って美術館を巡ることができます。
展示内容紹介
展示室は大きく分けて4つで構成されています。
No.1~3には独立した大型作品が一つづつ、No.4には小型〜中型の作品の合計5つが、通路には2つの作品が展示されていました。
それぞれ作品を紹介していきますね。
No.1

多くの線が四方八方に張り巡らされていて、その線に向かって平面の光が下から上に移動することでまるで蛍が飛び回っているかのような雰囲気を感じることができます。
No.2

左右に張られたたくさんの縄が上下により小刻みに揺れ、さらにそこにチカチカと点滅する紫外線の光が加わることにより不思議な空間が生まれます。また、縄を動かす時に生じる音も発生しているので、それがより不気味な空間を生み出しているように感じました。
かなり光が点滅する作品なので、光の点滅が苦手な方は純粋に楽しめないかもしれません。
No.3

空間全体に線のようなものが張り巡らされていて、奥にある光の発光体がゆっくりと消灯から点灯そしてまた消灯することを繰り返します。
光の点灯が全開になるとあたり全体に星が浮かび、まるで宇宙空間にいるかのような雰囲気に陥ります。
No.4
この展示室は合計5個の展示物がありました。

糸が中心を起点に放射線状に配置されていて、その中央にスポットライトが当たることでケサランパサランのように見える作品。

電球から水の滴が滴り落ちて、床にある水面に滴が落ちた時の光の動きを楽しむ作品。

糸を扇状に張り巡らし、扇状の根元部分に光源を置いて、光が外側に向かって広がるのを楽しむ作品。

糸に吊されたたくさんの円盤とライト3つがある作品。
残念ながら写真を撮り忘れてしまいましたが、壁に細かい反射材を散りばめ、光源が回転運動をしてその反射材の反射の変化を楽しむ作品もありました。
通路
No.2とNo.3の通路の間にも作品が二つ展示されていました。

ロッカーに穴を無数に開けて、中から光らせる作品。

アクリル板のような透明な板をたくさん重ねて設置し、その手前に小さな光源を置いている作品。
光の近くに手や顔を近づけるとアクリル板にそれが幾重にも重なって現れます。
まるでジョジョのゴールド・エクスペリエンス・レクイエムみたいな現象が起こっていて面白かったです。
鑑賞後はアンケートに答えると・・・
展示作品を全て二周して、トータルで40分くらいで鑑賞時間を終えました。
鑑賞後は、受付に戻ってくると係の人からアンケートの記入をお願いされます。
そのアンケートに答えると空間美術館のポストカード一枚がもらえます。
かなり種類があり、この森ノ宮の空間美術館に展示されていない作品が多くを占めていました。
ちなみに私がゲットしたのはこれ!

アンケートは期間限定かもしれないので現在やっていなかったらごめんなさい。
鑑賞後の正直な感想
ここからは空間美術館に行ってみて感じた正直な感想を述べたい。
展示作品
展示作品は一つの展示室No.1〜3に一個だけあるものに関してはどれも秀逸で光を巧みに使った技巧を感じることができたし、ずっと見ていたいくらいに心が動きました。
通路にあるアクリル板を重ねた展示作品は子供と一緒であれば、手や顔を動かしたりして楽しめるだろう。
No.4の展示室の作品、その他の作品は評価としては可もなく不可もなくと言った感じだ。
小さな子供でも楽しめた
美術館に小さな子供を連れて行くとどうしても固定された絵画や彫刻などの芸術作品ばかりを見て回るだけなので、子供はすぐに興味がなくなってぐずりだす心配があります。
しかし、この空間美術館は作品それぞれに動きがあるため、子供も飽きずに楽しみながら一緒に回ることができました。
絵画や彫刻などの芸術作品を一緒に観に行くにはまだ早い年齢だったとしても、ここなら十分一緒に楽しめると思います。
ヘッドホン
最初にラウンジに通されて渡されるヘッドホンと専用の音楽プレイヤーだが、ヘッドホンは頭は締め付けられるし、身の回り品が増えるし、外の音も聞こえなくなるので正直暗闇を歩きながらはキツかった。
どうしても音楽を聴かせることを推奨・ウリにするのであれば、美術館全体に音楽が流れるスピーカーを設置すべきだと感じました。
価格設定
チケットは平日と休日で価格が変動します。
休日チケットは1,800円の価格設定に対して、展示室が4つあり、展示物が11個。
正直これでは物足りないと言うのが本音。
展示室もあと一つくらいは欲しかったかな。
最後に
ここまでお読みいただきましてありがとうございます。
今回、空間美術館を実際に訪れてみた正直な感想を紹介しました。
No.1~No.3の大型作品は、光の使い方が非常に巧みで、普段の美術館ではなかなか味わえない不思議な空間を体験することができる一方で、展示室の数や作品数を考えると休日1,800円という料金は少し割高に感じたのも正直なところです。
とはいえ、写真や動画を見るだけでは分からない「その場にいるからこそ感じられる空間」があるのも事実です。
特に、光を使ったアートが好きな人や、一般的な美術館とは違った体験をしてみたい人には、一度訪れてみる価値があると思います。
大阪でちょっと変わったアート体験をしてみたい方は、候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
それでは、また。

